今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。

by 風懐

九州旅行夏編Ⅹ

 九州国立博物館で開催中の『阿修羅展』へ行きました。
 大宰府の参道を抜けて境内を横切った先にある博物館は、長蛇の列でした。

館内に常設してある博多山笠の鉾

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 京都の鉾とはずいぶん趣が違います。勇壮な山追いは、男祭りです。




阿修羅展へ

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 阿修羅立像を幾重にも囲んで人の輪ができていました。正面から右回りにゆっくりとお姿を拝観しました。
 凛とした立ち姿がまばゆく、素晴らしいバランスを保っています。
 正面のお顔、きりりと結んだ唇も凛々しく、すっと見据えた瞳の先には何を捉えているのでしょう。
 唇を噛みしめた左側のお顔、耐えているのは怒りでしょうか、悲しみでしょうか。
 右側のお顔、何もかも見透かされたかのような慈悲の表情かと映りました。
 きっとこうした印象は、人それぞれ対峙した時に違った印象を受けるのかと思います。

 天平時代、大陸から渡ってきた仏師たちは何を思い、仏像を彫り進めたのでしょう。何世紀も後の人間が集い、畏敬の念を持って拝観することを想像していたのでしょうか。
 今ここに何の約束もなく自然と集まった人たちがひとり残らず散ってしまっても未来永劫受け継がれていくだろうことをただ理由もなく確信しました。
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by h_with_the_wind | 2009-09-03 19:24 | 課外活動 | Comments(4)
Commented by カンナ at 2009-09-03 22:41 x
みうらじゅん&いとうせいこうの「見仏記」には、湖北の観音様も出てきますが(パートⅡ)今わたくし、ⅢをとばしてⅣを読んでます。
いとうせいこうさんの御両親と、著名な奈良の大仏なんかを観に行かれていて・・・大仏を見に行きたくなりました。
会うことになるとすると(全然予定は出来てないんですが)、なんと27年ぶり!
でも、幾度かの大修理を施され、悠久の時を生きて(?)来られた大仏さまにすれば、瞬きの間ほどの時間になってしまうのでしょうね。
Commented by wocha-vv at 2009-09-04 11:20
見る人によって、その人のそのときの状況や感情によって、いろんな受け取り方ができるのでしょうね。
あぁ、見てみたい!
今、見て。
もう少し歳を重ねてからもう一度見たら、違って見えそうね。
Commented by h_with_the_wind at 2009-09-05 06:58
☆カンナさん
奈良の大仏さん。私は、娘が小学生の頃、連れていきましたね。
大仏さんより鹿の方が興味があったようですが ^^;
Commented by h_with_the_wind at 2009-09-05 07:03
☆wochaさん
私なんてだらだらと歳を重ねてきただけなのに、やっぱり何かしら気持のあり方が変わっているのでしょうね。
こうして不朽の名作と対峙すると感じます。

阿修羅像の「東北出張」が予定されているかどうかチェックしておきましょうか(笑)。