ジョージアと呼んでくれ!

 ネットサーフィンをしていて興味深い過去記事を見つけました。

「グルジアやめてジョージアに」…ロシア語読みはイヤ!と

 グルジア政府が、日本語による同国の国名表記を英語表記(Georgia)に基づく「ジョージア」に変更するように求めていることがわかった。

 外務省は、「米国のジョージア州と混同しかねないなど問題はあるが、真剣な訴えなので前向きに検討したい」(幹部)としている。

 グルジアの国名はグルジア語でサカルトベロ。今月10日に行われた日・グルジア外相会談の際、ワシャゼ外相が中曽根外相に、「”グルジア”はロシア語表記に基づくので変えて欲しい」と訴えたという。グルジアは、ロシアとの間に紛争を抱えるなど、反露感情が根強いことが今回の要求の背景にあるようだ。(略)
2009年3月21日付けのYOMIURI ONLINEより



 黒海とカスピ海に挟まれたグルジアは、地理上の理由から大国へ併吞されては独立するという歴史を繰り返してきました。強国の支配下にあっても、この国の守護聖人・聖ゲオルギウスの名前に由来する国名を大切にしてきたことから、キリスト教とともに歴史を刻んできたことが理解できます。
 ソ連邦の共和国のひとつグルジア・ソビエト社会主義共和国の時代には、ワインの産地、保養地としてまた石油資源の供給源として重要な役割を果たしていました。

 グルジアは背後を峻険なカフカス山脈でロシアと国境を接し、他の国境線の向こうにはイスラム教の世界が広がっています。ソ連から独立した後、アメリカやEUと積極的に関わっていこうとする背景には、キリスト教国家としては飛び地ともいえる地理的孤立感が影響しているのかもしれません。

道標3
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by h_with_the_wind | 2010-05-08 23:59 | 社会科 | Comments(0)