今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。

by 風懐

ニーチェ

 一年程前から、書店の平積みに、ちょっと広辞苑に似た趣の黒い表紙で分厚いハードカバーを見かけるようになりました。
 超訳『ニーチェの言葉』。
 「へえー、どうして今、ニーチェなのだろう…」
 手にとってパラパラと開いてみると何だか昔にかえったような気分になりました。

 ニーチェが好きです。

 振り返ってみれば、10代の私は閉塞感に圧倒されそうでした。小さなことでもわざわざ自ら悩みの種にしていたような気がします。きっと思春期の特徴のひとつに過ぎなかったのでしょうが…。

 そんな時に知ったいくつかのニーチェの言葉で、目からうろこが落ちたような、希望の光が見えたような、自分を認めてもらえたような高揚感に包まれたことを思い出しました。
 自己肯定に繋がったニーチェの本はどこへ行ってしまったのでしょう。もう所在もわかりません。
 いえ、そもそも私はニーチェの本を持っていたのでしょうか。実際には学校の図書館で借りた本だったのかもしれません。単に学年誌の中に書かれていた言葉を拾い読みしただけだったのかもしれません。

 そもそもニーチェがドイツの哲学者だということ以外何も知りませんし、心に響いた断章のそのまた断片くらいしか記憶に残っていません。


 超訳『ニーチェの言葉』を書店で見かけるようになって一年。
 もう私には必要ではないな、と思って通り過ぎていました。
 だけど、最近になってふと娘たちの目に触れるところに置いておこうかな、と思い直しました。

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 例えば、こんなことが書いてあります。

042 安易な人生を送りたいなら
 この人生を簡単に、そして安楽に過ごしていきたいというのか。
 だったら、常に群れてやまない人々の中に混じるがいい。
 そして、いつも群衆と一緒につるんで、ついには自分というものを忘れ去って生きていくがいい。
『力への意思』

(「超訳 ニーチェの言葉」 フリードリヒ・ニーチェ 白取春彦訳 Discover)

 思わず、ふふふと笑ってしまうような言葉がいっぱい詰まっています。
 ニーチェのことは何も知らないけれど、それでも何だかこの人が好きです。
^O^/


遊びに来てくださって、ありがとう

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by h_with_the_wind | 2011-02-09 23:11 | わたし | Comments(4)
Commented by bh2005k at 2011-02-09 23:37
これ、欲しいなぁ~、、、と 思ったり ・・・  まてまて もう少ししたら図書館でも借りられるかも、、、と思ったり 装丁もチョット好みだから、やっぱり購入しよっと。。。 と、ようやく決めました。
風懐さんが お勧めなら、安心です。
初めて見た日から何度も手に取り、ずい分時間がかかっちゃった。 エヘヘ
Commented by 風屋 at 2011-02-10 08:30 x
高校の頃、手当たり次第哲学者の本を読みあさりました。
ニーチェはあまりに断定的で、
その強さが鼻についた記憶がありますが、
今考えてみれば翻訳者にもよりますよね。
あの頃は、戸惑い揺れるカミュにハマってました。
当時はさらっと流して読んだカントが今気になってます。
これも最近出た新訳によるものです。

それにしても
ニーチェもカミュもカントも携帯では一発で変換されません。
時代によるのでしょうが・・・(^^;
Commented by h_with_the_wind at 2011-02-10 23:23
☆チェイルさん
チェイルさんも気になっていました?(笑)
私もずっと気になって仕方なかったんですよ。
「お気に入り」に加わると私も嬉しいです♪
Commented by h_with_the_wind at 2011-02-10 23:31
☆風屋さん
ニーチェの強さに反発するとは、思春期の男の子そのものですなあ(笑)
今、哲学者の本が再販されてつつあるようですね。
ちょっと面白いな、と思いました。時代が求めるものは、時代に足りないものということでしょうか。

「戦争を知らない子供たち」が書いたマルクスを読んでみたくて一緒に買いました。優先順位からいうと、夏ぐらいには読めるかな?