資本主義万歳!

 サンクト・ペテルブルグの空港に降り立って、
「写真を撮ろう」と思い立ちました。

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 夜の到着で的確な被写体も見当たらず、とりあえずタクシー乗り場の案内板です。

 うふふ、空港内で写真を撮っても誰にもとがめられませんでした。
 ソビエト時代には考えられないことでした。
 資本主義、万歳!!


^O^/


遊びに来てくださって、ありがとう





 雪のシベリアを行く…。
 それは、母の長い間の夢でした。
 ドストエフスキーの『死の家の記録』やチェーホフの『シベリアの旅』を読んだ時から、流刑の地、追放地帯としての悲劇性を持つシベリアと、厳しい自然や抗し難い寒冷地に興亡した少数民族の歴史に惹かれていた母が、シベリア鉄道の旅に出たのは私が高校生の時でした。

 夢を叶えた母はその感動を娘に伝えようと試みましたが、言葉や写真、土産物だけでは足りず、一年の後、とうとう私と父を巻き込んで二度目の旅に出ました。


 そうした訳で私の初めての海外旅行は、いまは亡き国・ソ連となりました。
 一週間鉄道に乗り続けることで地球の大きさを知り、エルミタージュ美術館を見学することで帝政ロシアの圧倒的な力を知り、そして社会主義が官僚主義の極みであることを知りました。

 とはいえ、あの旅が私に残してくれたものは、もっと他のところにあったような気がします。


 ロシアでなくてもよかったけれど、いえ、やっぱりあの町へ娘たちを連れて行きたいと娘たちが成長する日を待っていました。

 数年前に一度、旅の計画を立てました。
 この時は、ご縁がなかった、としかいいようのないいくつかの理由で断念しました。
 今回は、夫は夏季休暇に年休を足して、長女はアルバイト先に無理を言って、次女は夏休みの宿題を大車輪でやり遂げて、私は家計のやりくりを工夫して、家族全員が少しずつ協力し合って旅行を実現させました。
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by h_with_the_wind | 2011-08-21 00:00 | ロシアの旅 | Comments(6)
Commented by ぽん at 2011-08-21 00:34 x
母の夢の旅を娘が、「自分の娘たちと一緒に」追体験する。
そのことだけで、既に、感動しました。
最近特に涙もろい私ゆえ(笑)。

想いが時間を凌駕する…ということですね。
と、勝手に熱くなっています(笑)

とはいえ、絶対、珍道中的なエピソードも
山盛りなのではないかと睨んでもおりますゆえ、
旅日記続編を熱烈希望、いたします。

ぜひ!
Commented by さくら at 2011-08-21 06:37 x
お母様の夢の追体験を家族と一緒に、本当に素敵ですね!娘さん達にとっては、また異なった体験となったかもしれませんね。

私もいつか、亡き母の生まれた「樺太」を自分の家族と一緒に訪ねてみたくなりました!

その前に、風懐さんの旅行記で予習をさせていただきます(笑)!
Commented by カンナ at 2011-08-21 10:16 x
13年ぐらい前に職場の女性が友達と一緒に東欧を旅しました。
ミレニアム間近のその当時でも、撮影をとがめられるようなところがまだあったと聞いた記憶があります。国境付近だったかも知れませんが。
この先どんなレポートを見せていただけるのか、わくわくします♪
Commented by h_with_the_wind at 2011-08-21 22:55
☆ぽんさん
ご支持をいただいてありがとうございます(笑)
何だか過大評価していただいたようで、どうしましょう。

家族で一週間を共にすることなんて久しくなかったことですから、新鮮でした。
Commented by h_with_the_wind at 2011-08-21 23:00
☆さくらさん
娘たちは、まだ咀嚼しきれていないと思います。
今後、この話題で20年くらい語ることができれば、お安いものかと…(笑)。

お母様の故郷「樺太」へ行かれる日が来るといいですね。
さくらさんにもきっと心に響く風景があることでしょう。
Commented by h_with_the_wind at 2011-08-21 23:04
☆カンナさん
ソ連崩壊から、今年で20年ですね。
東欧もすっかり変わったと聞きます。
ご期待に沿うかどうかはわかりませんが、ぼちぼち続けますので、よろしくお願いします。