負けて、勝つ

 「吉田さんの国葬があるから、今日は半ドンだよ…」
 そう言って出勤した母の言葉を今も覚えています。
       (注:半ドン 午前中に業務や授業が終了して、午後が休みになること)
 子供だった私には、吉田茂という人の功績を知る物差しも持たなかったけれど、国がお葬式を出すなんて余程エラかったのだろうな、と思ったことが記憶に残っています。

 おかげで、吉田茂氏の名前と国葬をセットで覚えました。
 戦後、国葬令は失効しましたが、吉田茂氏が亡くなった際には閣議で国葬と決まったそうです。そして吉田茂氏の葬儀が戦後、唯一の国葬です。


 NHKの土曜ドラマスペシャル『負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂』を興味深く見ています。
 なにしろ日本史の時間に教わることのなかった範囲です。

 運輸次官の佐藤栄作氏、大蔵次官の池田勇人氏を政治家として迎え入れたのが吉田茂氏だったことを初めて知りました。後にお二人とも総理となられます。後の総理大臣といえば、若き日の田中角栄氏や宮沢喜一氏が登場します。
 鳩山由紀夫氏のお父さん鳩山一郎氏が与党のトップでありながら総理大臣になれなかったのは、戦中の発言に端を発していたからだと知りました。

 警察予備隊がどうして作られたのか、なぜ日本に米軍基地が残ったのか、 断片的な知識がひとつになって、現状に繋がってきました。
 それはそのまま、中村高志プロデューサーの「戦後の占領期、総理大臣の吉田茂が下した決断の一つ一つが現代につながっている」という言葉のとおりです(
NHKの「負けて、勝つ」ホームへページより)。

 演出家の柳川強さんは、同じホームへページで、
「戦争を直接体験した親をもつ世代である私たちには、戦争・戦後を描き、後世に伝えていく責務があります」と、述べられています。
 少し前に読んだ「東京プリズン」の著者、赤坂真理さんと同じ言葉に出会いました。
 「台湾海峡一九四九」の著者、龍應台さんも同じことを言われています。

 同世代の私たち、戦争を直接体験した親をもつ私たちが共通の思いを胸に抱いていることは単に偶然でしょうか。
^O^/


遊びに来てくださって、ありがとう

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by h_with_the_wind | 2012-10-04 20:16 | 社会科


今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。


by 風懐

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