通学路

 ランドセルを背負って通った道。
 もう長くご無沙汰していた町を歩く機会を得ました。

 空を見上げると道路の両側にはぎっしりとビルが立ち並んでいます。
 空はもっと広かったのに……。

 道路がもっと広かったという感想は、私が大人になった証と受け入れます。
 でも…、空がすっかり閉じられてしまったのは、2階建ての家屋が続いていた通りがバブル期を経てすっかりビルに建て替えられているのだと知っています。微かに戻れない昔への感傷に襲われました。
 そんな時、H君の家を見つけました!
 同窓会で、息子さんも同じ小学校を卒業したと言っていました。


 やがて懐かしい公園の入り口が見えてきました。
 いろんな友達とこの公園を抜けて帰りました。あんなこと、こんなこと、どんなこと?(笑)話しながら……。
 母が迎えに来てくれたことがあります。
 スーツがとっても似合っていました。


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 わあ、木がこんなに大きくなっている!
 ほっそりした木がまばらに並んでいたと記憶しています。年輪を重ねた幹は太く、しっかりと根を張っています。広げた枝いっぱいに緑の葉が厚い層になっています。

―私のこと覚えているかしら?
―ああおぼえているよ。いつも一緒にいたあの子は、どうした?
―さあ…、中学校が違って、それっきり。同窓会にも来ていなかったからわからない…。
―そうか、きっとどこかで元気に暮らしているよ。
 働き者のお母さんは、元気かい?
―亡くなって3年になるの。親孝行が足りなかったと反省しているの。
 ねえ、あなた大きくなったよね。
―あはは、お互いにね。同じだけの年を過ごしたもの…。
 もう行くのかい?
―今日は、ちょっと通りかかっただけだから。
―またおいでよ。
―そうね、また来るわ。
(^O^☆♪)


遊びに来てくださって、ありがとう

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by h_with_the_wind | 2012-10-18 21:17 | 思い出話 | Comments(4)
Commented by カンナ at 2012-10-18 23:02 x
初恋の君でしょうか?
Commented by imuimu at 2012-10-19 21:39 x
街の子だったのやね〜^_^
Commented by h_with_the_wind at 2012-10-20 06:58
☆カンナさん
えっ?あっ、H君?
小柄なかわいい男の子だったけど、そうではなくて…。

この界隈、バブル期に地上げの対象になって引っ越した子が多いと聞いていたので、嬉しかったんですよ。
Commented by h_with_the_wind at 2012-10-20 07:01
☆imuimuさん
シチー、ギャルよ(笑)
むき出しの地面といえば、校庭かこんな公園くらいでね。
アスファルトの道を通っていました。今ならみんなそうかな?