光と影

 久しぶりに私のために出掛けました。
 『藤城清治ファンタージー展 光の贈りもの』へ行ってきました。

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 藤城清治さんの名前を知らなくてもその作品は、誰もがいつかどこかで見た記憶があるのではないでしょうか。
 壁画、ステンドグラス、童話や物語の挿絵として、あるいはコマーシャルで。
 木馬、小人、大きな森と人間と共にいる動物……。
 セーターを着たカエルのケロヨンは、藤城さんが生みの親なんですってね。と、ケロヨン、わかる人だけわかればいいのです(笑)。


 最近の作品は、より丁寧で色彩豊かです。
 日本の神話や聖書に題材をとった作品は温かく穏やかです。

 東日本大震災を題材にした作品が3点ありました。
 当然のことながらそこだけ空気が違っていました。
 私の後ろにいた高齢の女性は、
「あかんねん…」と言ってすぐに立ち去ろうとしました。
 一緒にいた私と同世代の女性に
「なんで?」と、聞かれて、
「辛い…」とだけ言い残して先へ進まれました。
 大阪弁の彼女自身が被災者ではないようですが、心に深い傷を受けていることは私にも伝わりました。

 『陸前高田の奇跡の一本松』というタイトルの作品。
 「高田松原」は、江戸時代初め地元の豪商が植林をし、後に仙台藩が協力して防潮の役割を果たしてきました。
 植樹から約350年。松林は、全長2Km、7万本と日本人の愛する「白砂青松」へと育ちました。
 震度6の地震で10mの津波にさらわれていった樹木たち…。たった一本残された松の木…。

 藤城清治さんの『陸前高田の奇跡の一本松』を見ていると、あの日の様子と共に希望が凝縮されているように見えました。
 一本の仲間を残すために69,999本の松の木が力を集約したのでしょうか。一本の松に仲間たちが希望を託していったかのように映りました。
^0^/


遊びに来てくださって、ありがとう

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by h_with_The_wind | 2013-10-13 18:48 | 芸術 | Comments(4)
Commented by カンナ at 2013-10-13 19:43 x
家からだと、天保山はちょいと遠方。だからというわけでもないのですが、11/4まで福井市美術館で開催中の「滝平二郎展」に行こうかなと思ってます。お2人は同じイメージの風景を、和で魅せる人と洋で見せる人、そんな風に思っています。行けたらまたお知らせしますね。
Commented by h_with_the_wind at 2013-10-14 19:25
☆カンナさん
そうかカンナさんの所からだと福井は守備範囲なんですね。
滝平次郎さんの切り絵も温かくて好きです。
堪能してきてください。
Commented by 風屋 at 2013-10-15 09:05 x
花巻でも開催中です。
先月行き・・・泣きました。
http://blog.goo.ne.jp/k_kazeya/e/07eb09168ddc906abc7a223d660c4b3c
Commented by h_with_the_wind at 2013-10-15 19:48
☆風屋さん
そうそう、風屋さんの記事を拝見して、あれっ、同時期に開催されているのだ、と思いました。

「心の琴線に触れる」を実感しました。
藤城清治さんの作品を見ていると、幼い日のことやなんでもない日常のことが浮かんで、温かい気持ちになります。