東京にて 

 東京で、帰宅ラッシュには少し早い時間帯の電車に乗りました。
 私は降車駅の名前を気にしながら、ドアのそばに立っていました。
 突然、バタンと大きな音がしました。驚いて音のする方を見ると、座っていた人が眠り込んでしまい、読んでいたハードカバーの本が手から滑り落ちたようです。足元に本が落ちているのが見えました。
 その前に立っていた人は、自分の足への直撃を避けられたようですが、つり革ひとつ分横に動いて何事もなかったかのようです。
 居眠りをしていた人はよほど疲れていたのか、大きな音がしたにも関わらず全く気がつきません。
 やがて電車はホームに入り、たくさんの人が降りていきました。
 ドアへ向かう人たちは、本が落ちていることに気付くと、それを避けて、あるいは跨いで電車から降りていきます。

 えっ、誰も拾わへんの!?
 大阪では有り得ない。

 いやいや、たまたまだったのかもしれない、ひとつの出来事で
「東京は…」なんて言ってはいけないと思い直しました。


 別の日、電車が終着駅に着いて折り返し運転が告げられました。
 私は電車を降りてホームを歩いていましたが、視線の先の車内に居眠りを続ける女性が見えました。
 降車側のドアが閉まり、続いて乗車側のドアが開きました。新しい乗客が乗り込んできましたが、誰も居眠りしている女性に声をかけようとはしません。

 あの人、折り返しはるんやろうか…。
 これも大阪では有り得へん。

 お節介は嫌われるのでしょうか。
 たまに東京へ行くと、よく指摘されるエスカレーターの立ち位置や歩くスピードといったご当地ルールの他にも、何かよくわからない壁を感じることがあります。
 「寝た子は起こしたらあかん」とか…。

 いやいや、大阪でも同じ傾向にあるのかもしれません。私が、気が付かないだけで……。
(´-ω-`)ウーン


遊びに来てくださって、ありがとう

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by H_with_the_wind | 2015-03-30 20:58 | 課外活動


今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。


by 風懐

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