望郷

 春日大社を出ようとして阿倍仲麻呂の歌碑を見つけました。

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 遣唐留学生阿倍仲麻呂公
        喜びも やがて悲しき望郷の歌

天の原 ふりさけ見れば
         春日なる 御蓋の山に
                 いでし月かも

                     古今和歌集 巻第九


 隣にこのうたの背景について解説がありました。

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 (奈良大学教授で天平グレート・ジャーニーの著者でもある上野誠先生の説が底本とのことです。天平グレート・ジャーニーについては、3年ほど前に記事にしています。コチラ→)


 1300年前、遣唐使として出発する際、ここ春日大社で旅の無事を祈ったそうです。
 百人一首では「三笠山」と書かれることが多いかと思いますが、歌碑では「御蓋山」と書かれています。まさに昨日の記事で触れた御蓋山浮雲峰遥拝所で旅の安全を祈願されたのでしょう。

 阿倍仲麻呂の望んだ帰朝は叶いませんでしたが、その歌は海も時代も楽々と越えています。
 阿倍仲麻呂以降、異国にあって帰朝を望んだ幾多の人々がこの歌を口にしたことでしょう。
^O^/

遊びに来てくださって、ありがとう

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by H_with_the_wind | 2015-10-16 19:26 | 課外活動 | Comments(2)
Commented by カンナ at 2015-10-17 22:05 x
ふと思い出しましたが、去年下の娘が校外学習で奈良に行ったとき、写真に「手向山神社」というのが写りこんでいてとても驚きました。「このたびは幣も取りあえず手向けやま…」というのは、掛詞としてしかとらえておらず、実在のものとは思いもしていなかったのです。奈良、いいですね。
Commented by H_with_the_wind at 2015-10-18 21:16
✩カンナさん
奈良は、興味深いです。
お嬢さんの写真で思いがけない発見をされたようですが、
何歳になっても「発見」は、嬉しいものです♪

この後、廃仏毀釈について書きたいなあと思っています。
その中で手向山神社に触れたいと思っています。