お雑煮

 我が家のお雑煮は、丸餅に鶏肉、人参、大根と里芋の白味噌仕立てです。
 夫も私も九州出身と大阪出身の両親をもったことに感謝しています。お互いに最初から味覚が似ていました。

 学生時代、私は北海道で過ごしました。
 最初の一年は学生寮にいました。友達にも恵まれた快適な寮生活でした。

 初めての北海道の冬、ひとりで入った喫茶店で「お雑煮」の文字を見つけました。小腹がすいていたので、さっそく注文しました。
 「おまたせしました」の言葉とともに運ばれてきたのは、角餅とわずかばかりの野菜、三つ葉の浮いたすまし汁でした。

 「喫茶店でお雑煮を食べたらなんか手抜きだったみたいで…」と、帰寮して友達に訴えました。友達は怪訝な顔をしています。
「お雑煮って、白味噌じゃないの?」
「すまし汁だよ」
「うちは赤みそだよ」
 他の友達も加わってお雑煮談義になりました。
 友達のほとんどが道内各地から集まってきていました。ただ北海道は、明治初期に日本中から開拓民としてやってきた人たちの寄り合い所帯です。私たちの世代から3代も遡ると出身地もばらばらで、お雑煮も多種多様だということがわかりました。

 この時、私は、お正月にお雑煮を祝う習慣が日本全国共通のものであるのに、その土地土地によって違ったお雑煮があることを知りました。
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by h_with_the_wind | 2007-01-02 08:51 | 季節の中で | Comments(2)
Commented by rakubin at 2007-01-03 03:13
あけましておめでとうございます

私も若い頃に2年間、仕事のため、札幌を拠点に北海道に住んだことがあります。北海道でお正月にいただいた松前漬けと魚が入った糀の漬け物がとても美味しかったのを覚えています。

我が家のお雑煮は鶏肉のときがあったり豚肉のときがあったりしますが、青菜は決まって小松菜を入れます。あとは気がむいたものをちょろちょろっと入れて焼餅にかけていただきます。それぞれ土地の味+家庭の味でふたつとして同じものがないのがまた良いですね。
Commented by h_with_the_wind at 2007-01-03 08:33
*まこさん
あけましておめでとうございます。
お雑煮のお祝いはされましたか。
rakubin家では、焼餅を入れられるのですね。豚肉、というのも私には新鮮な驚きでした。
かつては郷に入れば郷に従え、とばかりに嫁ぎ先の味を伝承したものでしょうが、核家族がスタンダードになった現代では、文化融合とばかりにお雑煮もどんどん変化していくのでしょうね。   風懐