旅は道連れ…

 学生時代に親友と木曽路を歩きました。昨日、そのことを書いていて思い出したことがあります。

 旅行に出るのに新しい靴を履くのはタブーです。まして山道を歩く旅ですから、履き慣れた靴で出掛けるのが常識です。
 なのに、親友も私も比較的新しいスニーカーを履いていました。似たようなスニーカーでしたが、私のものは親友のものの半分の値段でした。

 鳥居峠を越えた後、靴擦れの予感がしました。でも、我慢して歩きました。
 その夜、翌日からの旅のことを考えて、親友に靴擦れしたようだ、と告白しました。すると、親友の顔がぱっ、と明るくなりました。
 「実は、私も靴擦れ…」

 私は、靴擦れしたのは安いスニーカーを買ったからだ、と思い、親友は、高いスニーカーを買ったのに靴擦れした、と後悔していました。何だか可笑しくておかしくて、ふたりで涙が出るほど笑いました。

 翌日から、バンドエイドの応急処置で旅を続けました。
 そして、ひと休みした先で見つけた<旅行者のためのノート>に記された文字に、また大笑いしました。そこには、
「旅は道連れ、足は靴擦れ」と書かれていました。
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by h_with_the_wind | 2007-05-15 23:59 | 思い出話 | Comments(0)