三江併流

 昨夜、テレビ「グレートジャーニー」を、片手間に見ていました(本当は向き合って見たかったのですがなかなか思い通りにはいきません)。

 「グレートジャーニー」は医師関野吉春さんが、南アメリカの最南端から人類発祥の地とされるアフリカまで人類が世界に散らばっていったルーツを逆方向に辿る旅です。関野さんは、この気の遠くなるような道程を自転車とカヌー、時には徒歩で踏破されました。1993年に始まった旅は、これまでにも何度も放映され2002年にはアフリカまで到達されています。
 今回は、この世界地図を相手にした人類史の規模からいうと旅の枝葉ともいうべき私たち日本人のルーツを辿った日本への道、ユーラシア大陸から日本までの旅が放送されました。

 壮大なる人類の旅について思うこと、テレビを見て思うこといろいろあります。
 ですが、今回は、初めてみた世界遺産「三江併流」について書きます。


 三江併流。
 中国雲南省の北西部を三つの大河の源流が山々の間を併行して流れています。その姿は、高校生用の地図帳でも確認できるくらいにはっきりとわかります。

 チベット高原に源を有する三つの川は、同じ方向を目指して並んでいます。
大地を流れ豊かな水流となって幅を増し、ひとつは長江に、ひとつはメコン河に、そしてひとつはサルウィン河へと名前を変え、違う土地の異なった民族に恵みを与えつつ、時には戦争の血に汚されさらに源流から流れ来る水に浄化されて時を刻んできたのでしょう。
 長江は河口の大都市上海をめざして黄海に、メコン河はいくつもの国境を越えて南シナ海に、サルウィン河はひとりインドシナ半島の西側アンダマン海へ注ぎます。

 テレビ画面に映る大河に成長する前のまだ若い川は、中国雲南省の雄大な景色に包まれてなだらかに3本併行して流れていきます。
 高校を卒業したばかりの長女たちの姿が重なりました。
 中高を過ごした学び舎と別れ、毎日一緒に過ごした友達が皆それぞれの道を歩みだそうとしています。
 これから違う風景の中で、時に楽しみ、時に困難を乗り越えて、辿り着く海も違うかもしれないけれど、豊かに大きく流れていって欲しい、と願う気持ちでいっぱいになっていました。
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by h_with_the_wind | 2008-03-22 23:59 | 社会科


今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。


by 風懐

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