深奥的中国

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 以前から次女にリクエストされていた国立民族学博物館で開催されている「深奥的中国 少数民族の暮らしと工芸」展に行ってきました。

 次女は、北京オリンピックを見に行きたい、と言っています。「見たまま」の単なるつぶやきなのでしょうか、あるいは中学生になってバスケットを始めたことでオリンピックを憧れの目で見るようになったからでしょうか。
 また、それとは別にテレビで中国の少数民族の暮らしを見てから気になっていたようです。
 理由はなんであれ、興味を持った対象を実際に見ることができる機会に恵まれたことは幸福です。

 春休みとはいえ、平日の博物館は静かです。

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 多民族国家中国では55の少数民族が公認されているそうです。中国国内の少数民族の総数は一億人を超えるそうですが、それでも中国の総人口のうち8%に過ぎません。
 少数民族のうち30を超える民族が主に西南域に暮らしています。先日テレビで見た「グレートジャーニー」の三江併流がそれぞれの道に分れるあたりから彼らの生活圏は始まります。

 中国の気が遠くなるような歴史の中で、少数民族の祖先たちは翻弄されてこの地へ来たのでしょうか。あるいは民族同士の攻防も交易も周縁部にいたために経験することなく過ごしてきたのでしょうか。
 諸葛孔明は、現在のベトナムあたりまで南下した、と三国志にありますから、まったく歴史から忘れられた土地でもなかったでしょう。

 独特の文化を守っているそれぞれの民族にとって国境とは何なのでしょう。実際に、近年、国境と生活圏が一致していない「跨境民族」が交易などでお互いの生活圏を往来し国境を相対化する動きが出ているといいます。

 次女とゆっくりしたペースで展示品を見て回りました。
 豪華な銀製品の装飾、丹念に刺繍を施された衣装…。はるか遠くで暮らす人たちの生活の断片を見て、次女は何を感じたのでしょう。
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by h_with_the_wind | 2008-03-28 23:59 | 課外活動 | Comments(0)