日本に住んでいるとだいたいそれがどこでも何かしらの山が見えるのではないでしょうか。東西南北、彼方に、近くに…山に囲まれて暮らしている人も大勢いることでしょう。
 アメリカのテキサスに赴任した友人は、山が見えないことが何とも頼りない、とこぼしていました。

 私もいつも視界のどこかに山を望みながら生活してきました。
 幼い頃に抱いた「あの山の向こうの世界」はどうなっているのか、という興味は、今でもどこかに巣くっているようです。

 昭和の日に録画した「あなたが選ぶシルクロード絶景50」にも峠が登場しました。
 カイバル峠です。パキスタンとアフガニスタンの間にある標高1000mほどの峠です。東西交流を阻む山岳地帯にあって数少ない山越えの道です。

 昨日、信貴山からの帰り道、信貴・生駒スカイラインを通りました。
 助手席から大阪方面を眺めていると、偶然、眼下に石畳の暗峠(くらがりとうげ)を確認することができました。松尾芭蕉も通ったといわれる暗峠は、大阪の玉造から奈良を経て伊勢へ行く途上にあります。主に大阪からのお伊勢参りに利用されたそうです。

 カイバル峠と暗峠。
 暗峠の標高はカイバル峠の半分もありません。スケールも歴史上果たした役割も違うふたつの峠を持ち出すのはこじつけのようですが、私にとっては同じくらいに興味があります。
 山の向こうに何があるのか、峠越えをする人たちは、きっと期待に胸を弾ませていたのに違いありません。
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by h_with_the_wind | 2008-05-05 23:59 | 社会科 | Comments(0)