田植え

 ついこの間、蛍を見に行く途中の田圃に水が張ってあったと思ったら、もう田植えがすんでいました。まだ小さな緑の苗が規則正しく植えられて、まっすぐに伸びています。日本の田圃風景は、どの季節をとっても本当に綺麗です。

 私は、田植えをしたこともなければ畑仕事もしたことがありません。それでも毎日ご飯が食べられるのですから、感謝しなくてはといつになく殊勝な気持ちになりました。

 母は遠い昔、学校から田植えに行かされたことがあるそうです。戦争中の勤労奉仕というには年齢が合わないのですが…。
 ともかく田植えをするのは初めてのことで言われたとおりにやってみたものの、母たちが植えたあとの苗はしっかり根付くことができなかったそうで、しばらくするとプカプカと浮いてきたそうです。
 「もうよかけん、芋でも食べんね」と、農家の方に言われてお芋をご馳走になって帰った、と話していました。農家の方にとっては、足手まといなだけでかといって学校に返すわけにもいかなかったようです。

 次女が幼稚園に入ってピアノを習い始めた頃、『お百姓さん』という練習曲がありました。先生に言われるままに歌いながらピアノを弾いていた娘ですが、帰りに
「お母さん、おひゃくしょうさんって何?」と聞きました。
そういえばお百姓さんという言い方を聞かなくなりました(使ってはいけない言葉ではないですよね)。

 母娘、3代、どんどん農業から離れていきます。
 減反政策には反対だけど、私には反対を唱える資格さえないのかな、と思います。
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by h_with_the_wind | 2008-06-16 23:59 | 季節の中で | Comments(0)