綺麗と言われて…

 父に付き添って病院に行きました。
 午前の診療が終わって人影もまばらになった頃、父をベンチに座らせたまま支払いをしに行こうとしていたら、
 「綺麗な脚ねえ…」と、いう声がしました。
 私には、無関係とばかりにスタスタと歩いていると、再び
 「綺麗な脚だわ…」と、いう声がしました。周りに人がいなかったので、振り返ると、ひとりの老婦人が私の方を見ておられました。

 自分の脚が綺麗だなんて思ったこともない私は、カプリパンツを履いてきたことをわずかに後悔し、大いに慌てました。
 日本人らしい大根脚で、使い込んでいるうちに(?)それなりに汚れも傷もついています。それに綺麗だなんて言われたこと一度もありません。

 女性は私を見てにっこりと微笑まれました。
「とんでもないことです!」と、慌てて否定しながら言葉に詰まってしまいました。
 女性は、さっき看護婦さんに80歳を超えたと話しておられた方でした。ベージュのワンピースがとてもお似合いで、左胸に上品な紫のコサージュがアクセントになっています。
 車いすに座ったその女性は、半身に軽度の麻痺が見受けられました。
 咄嗟に、私の脚を外見で綺麗だと言われたのではない…自由に動けることだな、と思いました。

 私は、まだまだしっかり歩いていかなければなりません。丈夫だけが取り柄だけれど、それだけで充分です。そして、たまにはメンテナンスもしてやらなきゃなあ、と思いました。
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by h_with_the_wind | 2008-09-08 23:59 | わたし | Comments(9)
Commented by wochacha at 2008-09-16 20:58
その方の『綺麗な脚だわ・・』 意味深いですね・・。
脚って元気に歩いて走って、立って座って、それだけで十分なんですよね。
ついつい贅沢言って、細くて長くて形の良い脚に憧れちゃうけど^^;

小Sがやっぱり、脚の皮膚炎が酷かったときは、普通の脚っていうだけで『綺麗でいいな・・』って言ってました。
今は皮膚炎も治まった状態で、痒みも痛みもなく、スベスベの触れる肌に♪
痕が色素沈着になって残ってますが、本人はそれでも十分嬉しいみたいです^v^
私も太くて短い脚、もっとしっかり使わなきゃ!ww
Commented by さくら at 2008-09-17 04:18 x
とてもドキリとしました。
>「丈夫が取り柄だけれど、それだけで充分です。」
本当にそう思いました。
Commented by lazytown at 2008-09-17 04:43
本当に、そうですね。。
健康に、普通に、あるけるって、だけで、しあわせなんですよね、
そういう、しあわせに、きづけることって、大切だとおもいます。
Commented by 風屋 at 2008-09-17 16:56 x
「当たり前のことが当たり前にできる幸せ」
8歳の娘を病気で亡くした私の妹が、同級生達の小学校卒業式に
お祝いとして寄せた手紙に書いた文章です。
手紙はその後「その幸せをたくさん感じて下さい」と続きます。
恙無く、ごく普通に生活することが一番の幸せですよね。
歳を取って様々なところが不自由になってくると
もう元には戻れない哀しさがこみ上げてくるのだと思います。
私も若い人たちのきれいな顎の線やキリッと引き締まったお腹、
フサフサした髪を見ると哀しさがこみ上げてきます(^^;

風懐さんのお姿を拝見したいなー。
いえ、決して足だけではなく(笑)
Commented by h_with_the_wind at 2008-09-17 22:42
☆wochachaさん
ええ、とても意味が深いな、と感じました。
私に話しかけて下さった女性の歴史を想像してしまいました。
きっとしっかりと歩んで来られたのだろうなと。

小Sちゃんの皮膚炎が快方に向かっているようで嬉しいです。
良かったね♪
Commented by h_with_the_wind at 2008-09-17 22:47
☆さくらさん
もう一度ロッキー山脈に行かなくては!
鍛える方のメンテナンスはしておかなくてはいけませんね(笑)。
Commented by h_with_the_wind at 2008-09-17 22:50
☆のんちゃん
歩くのしんどい…、なんて贅沢なんですね。
ただ自分の足で歩けるだけでも幸せなんだなって思いました。
Commented by h_with_the_wind at 2008-09-17 22:53
☆さくらさん追記
いえ、ロッキー山脈、本格登山するわけではありません(汗)。
車で行きます。エステスパークでいいです。
Commented by h_with_the_wind at 2008-09-17 23:02
☆風屋さん
赤ん坊がひとつづつ出来ることが増えていく幸せ…。
両親が歳とともに出来ないことが増えていく哀しみ…。
その真ん中で立ち往生している私?

いえいえお見せできるような姿ではございません。
すでに頭には初冠雪、あら探しができない都合のいい目…。
あはは…。


今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。


by 風懐

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