長柄橋

 この間、久しぶりに父から終戦の頃の話を聞きました。
 終戦直後、大阪駅から北へ向かっていた父が長柄橋を渡っていると、不思議な感覚に襲われた、と言います。橋が下へ降りて行くような感覚だそうで、次の瞬間、誰かの
「穴があいているぞ!」と、叫ぶ声がしたそうです。
 はっと立ち止まって、そっと先を見ると、橋の真ん中に大きな穴があいていたと言います。爆撃の痕でした。

 子供の頃から何度も聞かされていた話です。
 終いには、父が話をしている途中で
「穴があいてたんでしょ」と、腰を折ってしまうようになって、いつしか父もこの話をしなくなりました。

 今回、父が大阪駅から歩いていたのが、夜だったということは初めて知りました。子供だった私には、表を歩くのは昼間という固定した思い込みがあって勝手に昼間だと思い込んでいたのかもしれません。

 終戦直後の町には街灯もごく限られたところにしかなかったのでしょう。
 目の前にぽっかりあいた穴は、私の想像以上に不気味で恐ろしいものに映ったことでしょう。

 『長柄橋』で検索してみたら、空襲についての項目がたくさん出てきました。
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by h_with_the_wind | 2008-09-12 23:59 | 思い出話


今日はどんな風が吹くのだろう。 日々の思いを書き留める雑文帳。


by 風懐

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