金木犀

 職場のおつかいで通りを歩いていたら、懐かしい香りがしました。キンモクセイです。もうそんな季節でしたか。
 香りが強いのですぐには金木犀を見つけられず、つい香りをたどってしまいます。目立たない木なのにこの季節にだけ圧倒的な存在感を示します。

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 キンモクセイの香りがすると、高校時代を思い出します。
 秋の中庭はいつもこの香りで満ちていました。開け放たれた教室の窓から忍び込んでくる香りに誘われて目をやると高い空が広がっていました。
 放課後、クラブに行くために駆け抜けた中庭、教室移動で友達と笑いながら通った中庭。1日に何度も通った中庭には、キンモクセイの他にもたくさんの樹木が植えられていました。季節ごとに花をつける木も違うけれど、高校時代には目を留めることもなく通り過ぎていました。草花に見入る余裕もなかったのかもしれません。
 私の先輩たちも中庭に集っていたことでしょう。今も後輩たちが笑っていることでしょう。

 仕事を始めて一週間がたちました。
 新しいことを覚えるのに精一杯です。平常心のつもりでいるけれど、やっぱり緊張は続いているようで、最近になく頭が活性化しているのがわかります。
 そんな時に忍び込んできたキンモクセイの香りに、肩の力が抜けていきました。
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by h_with_the_wind | 2008-10-06 23:59 | 季節の中で | Comments(6)
Commented by カンナ at 2008-10-08 22:54 x
本当に、樹の大きさ、花の姿からは想像できないような香の強さで、・・・生命力の強い樹なのでしょうね。
今年は沈丁花の香りを見つけられなかったと、DANさんのブログに書き込んだ記憶があるのですが、金木犀は変わらず香って、秋の深まりを感じさせてくれます。
今年は少し紅葉の始まりが早い気がしているのですが、そうなると冬のご機嫌も気になります。なにせ近畿地方指折りの雪国ですから^m^
でも、雪の景色が一番湖北らしいと思うのも、また真実。
Commented by さくら at 2008-10-09 03:56 x
もうそんな季節なんですね。私もキンモクセイの香りを嗅ぐと思い出す青春時代があります。今は嗅ぎたくても嗅げない香り。こちらの日記を読んで、懐かしさに浸ってみました(笑)。

こちらは雪の臭いがします(汗)!
Commented by h_with_the_wind at 2008-10-09 07:09
☆カンナさん
私も金木犀が例年より早いような気がしたのですが、紅葉もすすんでいるのですね。
今年は、夏の終わりがあっさりしていました。
湖北の雪景色、素敵でしょうね。
Commented by h_with_the_wind at 2008-10-09 07:14
☆さくらさん
金木犀は中国産だそうですね。
アメリカにはありませんか?
一時期、芳香剤でキンモクセイの香りが多用されていたけれど、今はなくなったとか…。
子供がキンモクセイ=トイレの臭い、といったのが発端だと聞いたことがあります。
もうそちらは冬支度ですね。
Commented by northend at 2008-10-10 18:19 x
こちらでも金木犀、記事になっていたんですね(笑)
岩手というか、東北でも北のほうや北海道なんかも金木犀は咲かない
みたいです。かみさんは暖かいところの出身なので、それが寂しくて
なんとしても咲かせようという意気込みが強かったのかな(笑)
Commented by h_with_the_wind at 2008-10-10 22:14
☆northendさん
奥様の念力(何だか古い言い方…)ですね(笑)。
奥様の気持ち、わかります。
特に気にも留めていなかったのに、ないと寂しい…。
で、咲かせてやろう金木犀!
きっと南の地方に負けないくらいに誇らし気に咲いていることでしょう。