毛皮のコート

 近年、コートの襟やフードの縁にファーを用いたファッションが流行しています。
 あのふわふわして暖かそうなファーは本物の動物の毛なのでしょうか、それとも化学繊維なのでしょうか。

 動物愛護、ワシントン条約…。

 かつては富のシンボルでもあった毛皮のコートを見かけることがなくなりました。
 高度成長期には、きつねの襟巻が流行していたように記憶しています。きつねの四肢と頭部を残したまま襟巻にしたもので、口にあたる部分がクリップになっていました。襟巻をくるりと首の周囲に巡らせて、クリップでしっぽをくわえさせると外気が遮断されます。とても暖かそうだけど、ちょっと恐い風景でもありました。両親に連れられて心斎橋を歩くと、行き交うおばさま方の首元には決まってきつねの小さな顔があったように記憶しています。
 芸能人のだれそれがロシアンセーブルのコートを着ていたなんてことが話題になったのもこの頃ではなかったでしょうか。

 20世紀初頭、ヨーロッパの毛皮がとり尽くされて日本の毛皮が注目を浴びた時期があったそうです。また日本の大陸進出にともなって日本軍は、毛皮を衣料として利用するようになりました。
 戦争は特需を呼び経済のバランスを崩すものです。にわか猟師が熊やきつねを追うことでヨーロッパに追随して日本の動物も激減していったのだそうです。

 今、流行しているファーから子供の頃のことを思い出しました。

 
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by h_with_the_wind | 2009-01-20 23:59 | 社会科 | Comments(0)