クローク

 総合病院に行くとクロークがあればいいな、と思います。

 今や電子カルテは当然のこと、診察券一枚で患者側が行うあらゆる事務手続きができる病院が増えてきました。
 診察を終えて、機械に診察券を入れると金額が提示されて現金を入れるだけですし、希望すればクレジットカードでも決済できます。お薬が出てもファックスで家の近くの調剤薬局に処方箋を送っておけば、帰りに道に寄ってもらって帰ることもできます。
 便利なことこのうえなく、診察後の待ち時間もぐっと短縮されました。待っている途中で気分が悪くなったり、余計な伝染病をもらう確率も減ります。

 ただ老親の付き添いで病院に行って思うことは、ここにクロークがあればなあ、ということです。
 ことに冬。患者のコートと付き添い人のコート、そうお年寄りの中にはマフラーから手袋、ご丁寧に帽子まで被って通院される方もいらっしゃいます。付き添いは、その一式と二人分の貴重品の入った荷物を持って院内を動かなければなりません。私は、昔ミスタードーナツでもらった大きな袋をひとつ用意していくことにしていますが、それでも荷物がまとまるだけです。
 「じゃあ、このレントゲンを持って××科に戻ってくださいね」と、指示されます。大きな荷物にレントゲンの入った大判の封筒まで渡され、お年寄りのケアをしながらゆっくりと歩くのはけっこう大変な仕事です。

 お年寄りに限らず、赤ちゃん連れのお母さん、病院までは松葉杖を使っていたけれど病院に着いたら車椅子を貸してもらえたという人…。
 コインロッカーは健常者の発想で、あいている場所や入れたい荷物によっては使い勝手の悪いものです。
 そういった一切を一時預かりしてくれるクロークがあればいいな、といつも思います。
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by h_with_the_wind | 2009-03-03 23:59 | 社会科 | Comments(0)