官僚たちの夏

 日曜日から始まったドラマ「官僚たちの夏」を少し遅れて見ました。
 原作がしっかりしたドラマは、見ていて単純に面白いです。きっと実際とは違って50年の歳月が過去を美化していっているのだろうな、とひねくれながらも楽しんでしまいました。

 日本の政治は、政治家がいなくても官僚がしっかりしているから揺るがないと聞きます。ですが、官僚はあくまで裏方で私たちの目には届かない存在です。それだけにこのドラマの主役が官僚の世界であることに興味を惹かれます。

 舞台は終戦から10年、アメリカにとってはベトナム戦争前夜、敗戦国日本を自国のために利用できる立場にあり、ヨーロッパと違って戦争で本土が傷つくこともなかった絶頂期でした。

 日本は、戦後復興を旗印に一丸となって欧米に追い付こうとがむしゃらに働いていた時代です。
 まだ私が産まれる前、両親が青春を謳歌していただろう日本の生活にそこはかとない郷愁を感じつつも、突然の停電に右往左往したり、雨が降るとぬかるむ道に耐えられるか、あの時代に帰りたいかと問われるとあわてて尻込みしてしまいます。


 先日、週刊誌のグラビアでデトロイトの街がゴーストタウンと化している姿を見ました。かつて自動車産業で世界をリードしていた街です。
 驕れるものは久しからず…
 そんな言葉が頭をよぎりました。
 昨秋のリーマンショックから抜け出せないでいるアメリカは、大統領が変わったことで復活できるのでしょうか。
 日本の政治は、どう贔屓目に見ても不安定で先行きに明るい兆しを見出すことができません。わたしたちの将来を、表舞台に登場することのない官僚と呼ばれる人たちの良心と手腕に期待していいのでしょうか。
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by h_with_the_wind | 2009-07-07 23:59 | 社会科 | Comments(2)
Commented by さくら at 2009-07-11 06:25 x
私も第一話を見ました!海外に居ながらにして日本のテレビドラマを(ほぼ同時期に)見れるなんて、本当に便利な世の中です(笑)。

ドラマの中で日本人エンジニア達が必死になって作った車を小馬鹿にしているアメリカ人の発言を聞いて無性に腹がたちました。でも、その50年後、立場は全くもって逆転しているのですね。先日、ラジオでオバマさんのスピーチを聞きました。「アメリカの自動車産業はもっと顧客のニーズを考えなければならない。日本の自動車生産の戦略に習え。日本にできるのだからアメリカでだってできる。」というようなことを。私は日本人の勤勉さや精巧さをとても誇りに思います。こちらに来てその想いが更に強くなりました。

アメリカ社会がこの経済ショックから立ち直るにはまだ時間がかかりそうです。戦後を知らない私が言うのもおこがましいのですが、日本が戦後、一丸になったように、アメリカ人一人一人の意識が向上しないと難しいのでは、と思わずにはいられません。
Commented by h_with_the_wind at 2009-07-11 09:05
☆さくらさん
遠く離れたアメリカ在住の方と同じドラマを共有できるなんてホント、興奮しちゃいます。少し前まで考えられないことでしたものね。

アメリカの経済不況は、もろに日本にも影響しています。
アメリカの復活を期待するとともに、日本も独自の活路を開いていかなければこの先ますます厳しい時代になるのでしょうね。
でも、そのための道とか方法って私にはわからない…。