カテゴリ:芸術( 83 )

展覧会

 日本に居ながらにして、世界中の至宝や芸術を目にする機会を得ることができるのは幸せなことです。

 学生時代には、いろんな国からやってきた美術品を鑑賞しに出掛けました。当時、ヨーロッパの美術館はそれ自体が美術品であると聞いて、いつか本場に行こう、と心に決めていました。

 いつかはいつかで…。
 いつまでたってもいつかは来ない…。
 それが現状です。

 子供たちが大きくなって、再び日本で開催される展覧会に行く時間が作れるようになりました。時代を超えて受け継がれてきた作品を見ていると日常の雑事や苛立ち、気に掛る重荷さえ瑣事に感じられます。ほんの一瞬でも忘れることができます。


 展覧会≪THEハプスブルク≫では、初めて贅沢をしました。
 音声ガイド機を借りました。作品の前に立って指定の番号を押すと、イアホンから俳優の高嶋政宏さんが絵画の解説をする声が流れてきます。目と耳からヨーロッパ貴族の優雅な生活や思想を知ることができました。
 イアホンを借りただけで、想像以上に自分の世界に入ることができました。


 音楽にしても絵画にしても私には何の素養もなく、ただ心地良いと感じるだけです。それでも本物に触れることの醍醐味を教えてくれた両親には感謝しています。
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by h_with_the_wind | 2010-02-22 23:59 | 芸術 | Comments(0)

THEハプスブルク

 明治初期、鎖国を解いて間もない日本は、欧米の近代化を目指して諸外国と国交を結び始めました。そのうちのひとつが中世から続くヨーロッパの強大な勢力を誇るハプスブルク家の君主が統治したオーストリア=ハンガリー帝国でした。
 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世から国書と大理石の皇帝像などが明治天皇に献上され、その返礼品として画帖2帖と蒔絵棚2基などが贈呈されました。

 オーストリア=ハンガリー帝国はヨーロッパの歴史の荒波にのまれ、1918年に皇帝カール1世の国外亡命によって崩壊しました。同時にヨーロッパで活躍したハプスブルク家も栄華の歴史に幕を下ろします。

ハプスブルク家の膨大なコレクションは、主にウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館に所蔵されています。
 国を分かたれて残されたハプスブルク家のコレクションの中から絵画、工芸品、彫刻、武具といった多岐にわたる至宝が海を越えてやってきました。一緒に140年前に明治天皇が贈った品々が時を経て再び日本へ一時帰国しています。

日本とオーストリア=ハンガリーとの国交樹立140周年にあたる昨秋、まず東京で、年が明けてから京都で、「THEハプスブルク」として展覧会が催されています。
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by h_with_the_wind | 2010-02-21 23:59 | 芸術 | Comments(2)

美女三人

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左から  女帝マリア・テレジア  マルガリータ・テレサ  オーストリア皇妃エリザベート
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by h_with_the_wind | 2010-02-20 23:59 | 芸術 | Comments(0)

ヨハネ

 あまりにも可愛らしくて聡明な少年に魅了されました。

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョと工房  ≪幼い洗礼者聖ヨハネ≫

1650-55 油彩 カンヴァス 154×108㎝
来歴 1733年 ウィーン 帝室コレクション所蔵の記録あり
ウィーン美術史美術館


「THEハプスブルグ」絵葉書

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by h_with_the_wind | 2010-02-19 23:59 | 芸術 | Comments(0)

ショウタイム

 偶然、映画「ショウタイム」を見ました。

 ロバート・デ・ニーロ、エディ・マーフィという2大スター初共演のアクション・コメディ。全くタイプの異なる刑事と巡査が、警察のイメージアップのため、捜査中継番組の主役として無理やりコンビを組まされたことから巻き起こる騒動をパワフルに描く。監督は「シャンハイ・ヌーン」のトム・デイ。
 ロス市警の堅物ベテラン刑事ミッチは、その日もおとり捜査官として麻薬密売人に接触していた。その現場を偶然目撃した俳優志望の単なるパトロール警官トレイが、アピールのチャンスとばかりしゃしゃり出て来て、おまけにTVの取材班まで呼んでしまった。ミッチはつきまとう取材班に腹を立て、銃を乱射してテレビカメラを壊してしまう。TVプロデューサーは視聴者の注目を集めたミッチを訴えない代わりに、捜査密着番組に出演するよう迫った。警察上層部はイメージ戦略のためミッチに出演命令を下す。そして相棒に抜擢されたのは目立ちたがり屋のトレイだった。(allcinema ONLINEより)


 渋い俳優ロバート・デ・ニーロとビバリーヒルズコップ以来変わらないエディ・マーフィの軽さが絶妙です。
 俳優志望のトレイに演技指導を受けるミッチの苦虫を嚙み潰したような表情が、弱みを握られている堅物刑事の実直さを表しているようで笑ってしまいました。知りたがりのマスコミに対する皮肉が面白くて、つられるようにみてしまいました。
 肩の凝ることストレスの多い日々に、束の間現実離れして笑いの世界に浸ってしまいました。
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by h_with_the_wind | 2009-11-24 23:59 | 芸術 | Comments(0)

私の中のあなた

 見たい映画の当てがあったわけではなく、ちょっと頭の中をからっぽにしたくなって映画館へ行きました。
 「私の中のあなた」、聞いたことある!

 サラとブライアンの夫婦は、長男ジェシーと、長女ケイトとの4人家族で暮らしていた。しかし、そんな家族の生活は、ある日、一変してしまう。2歳の娘のケイトが白血病に侵されていることがわかったのだ。両親に残された希望はただひとつ。ケイトの生命を救う。ドナーにぴったりの新たな子供を遺伝子操作でもうけること。そうやって、次女アナは『創られて』生まれてきた。(公式HPより)

 生後すぐに臍帯血を提供したことから始まり、ケイトの症状が悪化するたびにアナも手術台にあがります。
 姉の命を救うために産まれてきたアナは、姉のことが大好きなそして聡明な少女に成長していきます。
 アナが11歳になった時、病状が悪化したケイトに腎臓を提供することを強いられます。母親のサラは、当然腎移植を行うものと決めていましたが、アナは、弁護士を雇って母親を提訴します。
 アナが成長して自意識が強くなってきたからなのでしょうか。

 映画を見ながら、アナがこの世に産まれてきた意味、そのアイデンティティー、生きることって何だろうと自問しながらも、どんどん身体が弱っていくケイトの姿は正視していられなくなります。

 医学の発達に伴って、人はそれまで死病と恐れられた病を克服してきました。これまでお腹を切るというリスクが生じた手術も切らずに治せるようになりました。それはどこまで『自然なこと』なのかと思う一方で、家族や友達の身に迫った時には、最大限できうる限りのことをして欲しいとも思います。

 頭の中をからっぽにしたかったはずなのに、別のことでいっぱいになって映画館から出てきました。
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by h_with_the_wind | 2009-10-19 23:59 | 芸術 | Comments(4)

ノクターン

 ショパンのノクターンに乗せて平原綾香さんの綺麗な歌声が流れると、気持ちが乱れます。北国の光溢れる夏の映像が美しければ美しいほど、影の暗さに胸が詰まります。
 『風のガーデン』を見ています。エンディングに流れる音楽が、ショパンの曲に平原綾香さんが作詞した『カンパニュラの恋』です。

 『風のガーデン』は、倉本聰さん渾身の作品です。
 出演者の緒形拳さんは主演の中井貴一さんに
「『風のガーデン』は、君の代表作になるだろう…」と、言われたそうです。そう言った緒形拳さんの遺作となってしまいました。

 二年がかりで造成されたというブリティッシュガーデンには、三途の川の向こう側に見える花園という意味合いが込められているといいます。倉本聰さんは、どうやってそこに行き着くのか、どう最後の時を迎えるのかを描きたかったとコメントされています。

 私自身のこともあるけれど、私にはその前に送らなければならない人がいます。
 『カンパニュラの恋』が流れる瞬間に、日頃は自然と避けている問題を現実のものへと引き戻されて気持ちが乱れるのかもしれません。いつと残りの時間を告げられて覚悟をしたとしても、その時はきっとやっぱり『突然』なのだろうな、と思います。
 ショパンのノクターンを聴くとこのドラマを思い出すことになりそうです。
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by h_with_the_wind | 2008-11-27 23:59 | 芸術 | Comments(4)

カラマーゾフの兄弟が…

「お母さん、こんなんあるよ!」
 帰宅するなり長女が私に1枚のチラシを手渡してくれました。
 えーーーっ!

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 宝塚雪組公演『ミュージカル カラマーゾフの兄弟』。原作は、ドストエフスキーです。
 あのカラマーゾフの兄弟です。他の同姓の兄弟かと思いました(嘘です)。

 日本語の翻訳としては最新版、亀山郁夫さんの「カラマーゾフの兄弟1〜5(光文社古典新訳文庫)」を参照したと書かれています。
 全編を舞台化するのは不可能に思えます。一体どんなミュージカルになるのか、ふつふつと好奇心が湧いてきました。そんな私を見透かしたように、
 「行ってきいや」と、長女は薦めてくれました。
 が…。大阪公演は年末の一番慌ただしい時期です。どうもご縁がなさそうです。
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by h_with_the_wind | 2008-10-18 23:59 | 芸術 | Comments(4)

あんどーなつ

 7月に始まったTBS系列のドラマ、「あんどーなつ」を見ています。
 といっても平日の夜8時はまだ家事戦争の真っただ中ですから、録画しておいて後から見ています。

 舞台は東京の浅草。
 春風亭小朝さんのテンポのいいナレーションに昔から変わらぬ東京とはこんな風情なのかと想像しています。
 和菓子職人になるために修行している「あんどーなつ」こと安藤奈津は、NHK朝ドラ「ちりとてちん」で好演した貫地谷しほりさんです。その師匠に國村隼さん、舞台となる和菓子屋の女将さんが風吹ジュンさん、和菓子職人の先輩に尾身としのりさんと、決して派手な印象はないけれど、しっかりした脇役の方に支えられています。

 貫地谷しほりさんは、ドラマを見るたびに違う印象を受けます。
 風林火山では自由奔放な野性的魅力をもつ村娘ミツ、ちりとてちんではドジであかんたれだけど頑張り屋の和田喜代美、今回のあんどーなつでは現代的なでもきちんとした躾を受けて成長したことが滲み出ている安藤奈津。
 これからどんな女優さんになっていかれるのか、楽しみです。

 若い子が大人たちに揉まれて成長していく姿を見られるドラマには、久しぶりに出会えました。原作のマンガが丁寧に描かれているのか、脚本がいいのか幅広い年代の人が安心して見られること請け合いです。

 それに…毎回登場する和菓子も魅力的です。
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by h_with_the_wind | 2008-07-30 23:59 | 芸術 | Comments(2)

かもめ

 夕方、道路脇の温度計が37℃を表示していました (どうして道路脇で温度を表示するのかもうひとつ意味がわかりませんが…)。大阪は、発熱状態です。

☆……☆……☆……☆……☆


 A.チェーホフ原作の「かもめ」の舞台を観てきました。
 「かもめ」も観たかったし、藤原竜也さんにも興味がありました。テレビで見る藤原竜也さんは、笑顔がとても素敵で目に力のある好青年だな、と思っていました。NHK大河ドラマ「新撰組」の沖田総司の印象が強く残っています。
 藤原竜也さんが「かもめ」のトレープレフをどんな風に演じられるのかとても興味がありました。

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 出演者は、トリゴーリンに鹿賀丈史さん、アルカジーナに麻実れいさん、ニーナが美波さんです。

 事前に神西清さんの訳された新潮文庫で「かもめ」を再読して出掛けました。
 ところが、舞台では「セレブ」なんて単語が飛び出したりして、全体に言葉遣いが今風でした。パンフレットによると、翻訳は東京大学の沼野充義教授だそうです。光文社の古典新訳文庫同様、新訳の登場ですね。
 新訳は観劇者にとって馴染みやすくて、笑いのツボもはっきりわかります。
 だけど、今度はこの物語の時代背景や舞台設定との間にわずかばかりのギャップを感じてしまいました。

 藤原竜也さんのトレープレフは、勢いがあってひとりよがりで、ひと言でいえば「若い」ということに尽きるのかもしれません。テレビとはまたひと味違った魅力を感じました。
 20年後、今度はトリゴーリンを演じられるところを観てみたいと思います。
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by h_with_the_wind | 2008-07-26 23:59 | 芸術 | Comments(0)